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故 柳野橋

2004.04.11

さつま町(旧鶴田町)柳野

柳野川
橋長:5.3m
橋幅:2.8m
径間:5.3m
拱矢:2.2m
架橋:明治中期


国道267号線、鶴田小前を県道397号線へ右折、川内川を渡り左折、1.8Km先、川口バス停より右折、200m先右手に見えます


旧道の柳野橋
さつま町指定文化財
「指定の理由
(1)昭和61年3月町指定文化財として指定されていたが、昭和63年7月15日の洪水で、橋の上部が説明板や標柱と共に流失した。しかし、石橋の構造上最も重要な部分とされる下部の半円形の部分には被害はなく、むしろその橋の強さを物語り、その構造の特色を知ることができる
(2)この石橋は両脚を両岸の巌石を基礎とした特殊なもので景観的にも見事である。
(3)当時、紫尾から神子経由、鶴田(村宇役場)までの旧道が、ここを通っていたことを知ることができる。
(4)その他」

さつま町教育委員会
上流側
下流側
右岸上流側
上流左岸山側から
以上 2004.04.11撮影


約3年ぶりの訪問
崩壊していました
旧道 柳野橋跡
「旧道“柳野橋”は紫尾から神子を経て鶴田までの旧道に架かっていた石造りのめがね橋(太鼓橋)でした。この橋は明治中期(1884〜1894)に、鹿児島市の西田橋を造った岩永三五郎の流れを汲む熊本県八代の石工坂口藤次郎の建造と伝えられています。両脚を両岸の自然石も基にした特殊な構造となっています。昭和47年(1972)に大洪水の被害に遭い、上部の道路や壁石が流失し、めがね橋を支える輪石だけが残り当時の面影を写していました。その輪石も平成18年(2006)7月22日の記録的な豪雨により、全て流され両岸の自然石だけがその僅かな面影を残しております。この橋は昭和61年(1986)に旧道の柳野橋“柳野川に架かる”として、旧鶴田町で史跡として文化財の指定がなされていましたが、流失により平成18年(2006)10月で文化財の指定を解除されたのに伴い、ここに永遠の記録として由来を記すものです。」
所在地 さつま町柏原上川口 平成19年(2007)1月 柏原区・上川口公民館
以上 2007.03.10撮影