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2004.04.25

鹿屋市輝北町上百引

浦谷川
橋長:5.0m
橋幅:2.3m
径間:5.0m
拱矢:3.5m
架橋:明治35年

国道504号線を南下、福山町・輝北町境から8.7Km南、楢久保バス停から右折、1.1Km先を左折100m先に架かっています



「上百引愛宕集落から峠を越えて、白別府集落に入るところに、浦谷川に苔むした石橋が架かっています。これが轟橋(とどろきばし)です。
 昔、白別府・歌丸・新地方面の人々が、役場・学校・町への買い物等に行くには、必ず、ここを通らなければなりませんでした。浦谷川は小川ですが、川底・河岸共に岩石で、しかも狭く、深い谷になり、橋の下流20メートルくらいのところでは、滝になっています。
 しかし、橋といえば、ただの丸太橋を架けた粗末なものだったので、霜の降りた朝や、強風、雨の日などには、犠牲者を出すことも珍しくなかったそうです。
 そこで、白別府集落の柏木傳太郎(かしわぎでんたろう)という方が、集落民が難儀するのを見かね、巨額の私財を投じて、石造りの太鼓橋「轟橋」を架橋しました。明治35年8月のことです。以降、通行人の不安はなくなりました。
 轟橋は現在も利用されています。橋のたもとには、柏木さんの事績を刻んだ石碑も建っています。」

輝北町文化財保護審議会委員
伊地知一郎様
50mくらい手前にも左への道があります。この道は車が進めそうですが、これではありません

上部

深い谷川です
以上 2004.04.25撮影


5年4ヶ月ぶりの訪問

今回は上流右岸側から降りました

上流側

上流側

記念碑
以上 2009.08.22撮影