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故 潮見橋

2004.05.02


鹿児島市和田町和田

和田川
橋長:32.0m
橋幅:5.0m
径間:10.3m
拱矢:3.5m
架橋:明治23年

照国神社から国道225号線を10.5Km南下、谷山港区入口交差点を直進(国道225号線は右手にカーブしている)50m先に架かっています。


鹿児島市長 森 博幸様

潮見橋を現地に保存してください

潮見橋は、明治23年に架けられてから115年間、世代を超えて私たちのふるさとの橋として愛されてきました。水面に映る姿は美しく、いつも私たちの心を癒してくれています。橋周辺に残る自然とともに、次代の子どもたちに残していきたいふるさとの財産だと思っています。

 このたび河川改修事業の一環として、潮見橋が撤去されると言うことを聞きました。私たちは潮見橋を現地に残しながら、だれもが安心して生活できる町づくりを進めていただきたいと思っています。なにとぞ私たちのふるさとの橋、潮見橋を現在の地に保存してください。

潮見橋を現地に残していただきたい地元有志一同

呼びかけ人 浜田ひで 上村俊夫 西元善男 山下知世子 松山俊一

森重昭 上村律子 井上博孝 井上従昭

氏   名

  住         所

   この署名に関する連絡先

       浄土真宗本願寺派妙行寺
       (鹿児島市和田1−4−1 099−268−2026)

上流側より

遠く桜島を望む
上部
 以上 2004.05.02撮影


満潮
以上 2004.07.04撮影


左は潮見橋、右端奥は洗心橋
以上 2005.07.23撮影


6月28日、熊本のゆっきーさんより「潮見橋」撤去が決定したらしい・・・という知らせが入りました。
公共工事には「公共の福祉」が優先されるもの、よそものの私がいくら撤去反対を呼びかけても、実際に住んでおられる方の意見は撤去に賛成かも知れない・・・実際に地元の方の意見を聞いてみたいと思っていたところ、鹿児島のさつまっぽさんより「潮見橋を考える会」開催の情報が入りました。
「潮見橋を考える会」
於:真宗本願寺派深機山妙行寺(谷山塩屋町)
以上 2005.07.23



9月4日「第三回潮見橋を考える会」が開催されました
その中で素人にも分かりやすく数式を用いての説明がありました。



Q:石橋があることで水の流れが阻害されるのか?
A:一定の条件下では逆に良くなる

流量(m3/s)=川の断面積(u)×流速(m/s)
つまり川の断面積が小さくなれば流速は速くなる。

潮見橋の場合・・・
計画流量は235m3(30年確率)
川の断面積は125u、とすれば流速は1.9m/sとなる
しかしこの速度は全く緩やかなもので、洪水時の流速は5〜6m/sだから問題外

ベルヌーイの法則
(エネルギー保存の法則を流量に適用)
(流速)2÷2g(加速度)=一定
即ち流速が大きければ深さは浅くても良い

つまり潮見橋の場合・・・「石橋がある為の影響はほとんどない」

潮見橋の上・下流側には水切り水制が設けてある
これにより渦をなくし、水の流れをスムーズにする効果がある。
先人の知恵が凝縮している


以上 2005.09.04撮影


台風14号接近で和田川が増水しましたが、見事に水切りで水を流しています。
 2005.09.06 井上従昭様撮影


冠雪の桜島をバックに
以上 2005.12.18撮影



1月10日からの撤去工事に備え重機が搬入されていました

潮見橋の最後の姿をカメラに収める向江様

上流側
桜島をバックに

下流側

妙行寺の4階から

左端:潮見橋  右端:洗心橋
以上 2006.01.08撮影



約1年ぶりの訪問

潮見橋はこの辺りに架かっていました
以上 2007.01.28撮影