土屋壷神社の青面金剛
2013.11.09
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築上郡吉富町土屋
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壷神社
「弘安四年(1281)土屋三朗左衛門が霊夢によって明星の神を川中より壷に奉じ社を建て祀った。
その故事にちなみ毎年十月十四日早朝川中より神水を汲んで御神体の壷に奉じ充満する水の量によって翌年の雨量を予測し農耕の目やすとした。
祭神木花開耶姫命は産室火を放って無事を得たことより防火の神、お産の神としても信仰され、ここでは安産の神としての信仰が強く社前の丸石を借りて帰って祭れば、安産まちがいなしとされ、後でお礼に川原から一個を添えて報賽する例になっている。
境内の石塔波(板碑)も貴重なものである。」
吉富町教育委員会
庚申塔 有形文化財
「庚申信仰は、中国の道教思想によるもので、庚申の夜は眠らずに過ごして延命招福を祈念する信仰である。
上部に瑞雲を伴った日・月輪があり、中央に忿怒相で一面六臂の青面金剛が邪鬼を踏みつけ、脇侍に贈形の童子が左右に立ち、邪鬼の前後に鶏がニ羽台石に『奉修拾五人』と刻されている。」
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土屋壷神社
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青面金剛は境内のこのお堂の中に安置されているようですが、鍵がかかっています
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上の隙間からカメラを入れ込んで撮影
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種子板碑
「板碑は、鎌倉、室町時代に流行した卒塔婆の一種で、五輪塔を簡略化したもので、故人の追善供養をしたもの。
四面に一字の梵字が刻され、これは金剛界大日曼荼羅でアク(不空成就如来)クラーク(宝生如来)キリーク(阿弥陀如来)ウーン(阿しゅく如来)が刻されており、大日如来の種子バンが書き現わされてなくとも塔身頂上の中央とみなされる。」
一石五輪塔
「五輪塔は、法界身で如来を意味する仏教の五大思想に基づいて、平安時代創始されたもので、塔形は空・風・火・水・地輪よりなり、室町時代から江戸時代にかけ小形の一石五輪塔が造られた。」
吉富町教育委員会
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境内
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| 社殿 |