旧戸島家住宅
2009.08.02
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柳川市鬼童町
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沿革
「旧戸島家住宅の建築は古く、戸島家の伝承や昭和6年(1931)に福岡県が実施した調査では、寛政年間(1789〜1800)と伝えられています。
また、庭園に残る石碑や建造物、古文書の調査等から文政11年(1828)の建築が考えられます。
柳川藩で中老職の要職に就いていた吉田兼壽が隠居後の住処として庭園と共に建築した葦葺二階建の建物で、後に藩主の立花家に献上されたといわれています。
維新の頃に藩兵の訓練所として徴発された宅地の代償として立花家から由布氏に下賜され、明治15年(1882)頃に由布氏の転居に伴い戸島氏の所有となったようです。
その後は主に住宅として使用されましたが、柳川地方の武家住宅の典型例として、昭和32年(1957)に建物と庭園がそれぞれ福岡県の文化財に指定されました。昭和53年(1978)には、庭園が国の名勝に指定されています。
平成13年(2001)に柳川市に建物が寄贈され、平成13年度から平成15年度まで3ヵ年をかけて解体修理を行い平成16年(2004)4月に一般公開を始めました。」 |
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庭から
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杉戸絵
「桜に鳩としじゅうからが描かれている。季節は春である」
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座敷南東面
「入側は、茶会の待合いでもあり、中秋の名月には縁側は、月見席にもなる。南東隅の柱が除かれており、展望よく庭園が座観できる」
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仏間東面
「扉の漢詩は張謂の“湖中對酒作”である。扉の両側には細い竹を箕状に編んだ枠がついている。」
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庭園 |