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尾倉
橋梁
2006.06.24


北九州市八幡東区尾倉(おぐら)1丁目

橋長:m
橋幅:12.6m
径間:6.2m
拱矢:2.1m





九州鉄道尾倉橋梁
「この橋梁は明治24年(1891年)4月に開業した九州鉄道大蔵線の施設です。壁体は煉瓦の長手と小口を交互に積んだイギリス積み。煉瓦の小口を5段積みした弧型アーチで、アーチの迫台は煉瓦積みの上に花崗岩をのせた構造。北側は一段ごとに煉瓦を迫り出した意匠としています。これは同区内にある市指定史跡である茶屋町橋梁と同じ手法です。
 九州鉄道株式会社は門司・黒崎間の鉄道敷設にあたって経営効果の高い海岸沿いを計画しましたが、陸軍省の強い反対にあい、小倉からは小倉北区清水、八幡東区茶屋町を通り、大蔵川の両国橋付近から平原小学校、前田小学校の北側を通過して現在の鹿児島本線に沿い、黒崎に至る路線に変更しました。のち明治35年(1902年)、12月戸畑間(現鹿児島本線)の開通、ついで同40年(1907年)の九州鉄道の国有化、翌41年(1908年)戸畑線の本線昇格と状況は変化し、一支線となった大蔵線は44年(1911年)9月廃線となりました。
 市内には鉄道敷設当時の施設で残されているものは数少なく、この橋梁は本市の交通史上貴重なものとなっています。」

平成7年3月
北九州市立平原小学校80周年記念事業委員会
前方に見えています、上は道路になっています。
右方向から通り過ぎるとき、地図ではこの辺りなのですが、それらしきものがなく、立体交差しているのに気づき、東側から回り込んで来ました。


下駄歯は健在

内部

西側

アーチ迫台の花崗岩