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河内貯水池堰堤橋
2006.10.15

北九州市八幡東区大字大蔵




河内貯水池
竣工年 1927年
「大正5年、第3期拡張計画と将来の給水計画により、1919(大正8)年八幡東部を貫く板櫃川の渓谷を堰止め、430万円という、当時としては巨額の費用と、延べ90万人という多大な人力、そして8年という歳月を費やし着工され、1927(昭和2)年、東洋一のダムとして竣工した。
 貯水池周辺にはそれぞれの構造形態をもつ河内5橋(北河内橋、南河内橋、中河内橋、猿渡橋、水無橋)が架けられている。
 これらの橋や建物、池などの構造物は、当時の八幡製鐵所土木部長そして詩人でもある沼田尚徳氏の設計によるもので、多様な組積方法による造形美は、北河内産石材を使って表現されている。」
河内堰堤
「大正8年に着工され、前後面石積みの重力式含石コンクリート造りである。貯水能力は700万立米、頂上高さ189m、頂上幅3.5m、最大底幅34.1m、堤体高さ44.1m、堰堤容量68,400立米。
 この継手面にはコンクリートブロックが積まれ、その一部凹部に漏水防止用の銅板がモルタルで埋め込まれており、現在も継手面からの漏水はみられず、当時の技術水準の高さがしのばれる。」



下流側

拱頂部