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川籠石天満宮参道橋

2010.03.28


うきは市浮羽町三春川籠石(かわごいし)

橋長:1.3m
橋幅:1.85m
単径間桁橋
架設:大正14年(1925年)




川籠石について
「この石は、川籠石集落の地名の由来となった石です。伯爵有馬家文庫が所属している“神社寺院古城跡等之書附”“参”生葉郡の項に“一石 皮籠石と申候石之由来申傳候”とあり、また江戸初期の絵地図にも“皮籠石”という表記が見られます。
 石の表面に見られる大小無数の窪みが“神様の足跡”と昔から言い伝えられています。この窪みのことを考古学では盃状穴と呼び、全国的に子孫繁栄・五穀豊穣等の信仰の対象となっている事例が多くあります。
 川籠石もしくはそれに類する地名は西日本を中心に見られ、そこには同様の石が祭られている事例があります。
 久留米市御井町には高良山神籠石という遺跡があり、その名の由来は山中にある“馬蹄石”と呼ばれる石とされています。神籠石とは西日本に十数ヶ所ある七世紀代に築かれた朝鮮式山城を指しますが、高良山神籠石がその名の発祥地であります。ここから筑後川対岸の朝倉市穂坂・林田にも杷木神籠石が存在することは、高良山の例と共通し興味のあることです。
 当石は、この場所より北西の田圃の畦に置かれていたものを地元の人々が地域の大切な文化財として守ってきましたが、工業団地造成にあたり地元の特別な配慮によりここに移設展示したものです。」

うきは市教育委員会
境内に安置してある川籠石

入口に架かっています

側面

大正拾四年

境内から