御自作天満宮
「当神社は菅原道真公に由緒深い天拝山麓の清浄なるこの地に鎮座しています。御神体は菅公御在府中、当時勅願寺花山武蔵寺へ御参籠の時自ら御尊体を彫刻され(此処の場所を天神の森という)同寺境内に安置された後に当地に奉遷し現在に至る迄御自作天満宮と称し奉斎されております。
右神社宇多天皇弘安年間武蔵寺境内に在りし頃は社殿の構造は最も宏大で美を極めていたと伝えられ建武、天正の兵火にあったが、元禄五年旧藩主立花増弘現在の地を撰び社殿を再建し第十一代孫立花吉右衛門増弘境内を整理し石鳥居を建立したが明治四年再び火災にあい古来の由緒等は旧記其他焼失したが、御自作の御神体は損傷もなく厳存し、明治十四年崇敬者により社殿又、大正二年拝殿を再建され奉斎されております。」 |