本吉山清水寺
「平安のはじめ、伝教大師最澄さまは、唐(中国)から日本へ帰られる途中、有明海の東方山中に美しくかがやく光を求めて、一羽の雉の道案内でこの山にわけ登り、苔むしたねむの木の霊木を発見されました。
この上なく喜ばれた大師は、この木に地から生えたまま一丈六尺(約5m)の千手観音像をきざまれ、大同元年(806)お堂を建て、観音さまをおまつりされました、これが本堂です。
木の本できざまれた観音さまだから、この寺の山号を本吉山と称し、ふもとの部落を本吉といいます。
ちなみに玩具“きじ車”は、大師を道案内した由来にもとづき作られたものです。」 |