清水三重塔 福岡県指定文化財
「清水三重塔は本来寺院のシンボルで釈迦仏の遺骨を納めて礼拝する信仰の対象物であります。この塔は文政五年(1822)柳川十代藩主立花鑑賢公領内住民近国の信者の寄進により柳川大工宗吉平衛が大阪四天王寺の五重塔を手本に二十両をかけ十四年の歳月をついやして天保七年(1836)完成したものであると伝えられます。塔の高さは初層まで5.5m二層、三層はそれぞれ4.5m屋根に立つ相輪まで27mであります。天台宗密教の建築様式により設計されており創建以来百数十年の風雪に堪えてきましたが、近年に至り白蟻の被害の為倒壊寸前にあった所、この間町をあげて復元奉賛会を組織し県内はもとより遠く東京、名古屋、関西方面の有志の寄進により欅、楠等四百石(110立米)の木材が使用され芯柱、四天柱、側柱、床板等は古材を用いて原形をそのまま生かし補修のあとが目立たない様に工夫され昭和四十一年十一月に完成しました。」
みやま市商工観光課 |