裂田の溝(さくたのうなで)
「この神社の後に流れているのが日本書紀に書かれている裂田の溝です。
山田の一ノ井堰から取水し、山田をはじめ、流域の六集落の田地をうるおしてきた重要な人工の用水路で、日本書紀には“溝を掘っていると、大岩に突き当たり、それ以上進めなくなった。そこで、神に祈ったところ、雷が落ち、その大岩が裂けて水を通すことができた・・・”と書かれ、それがこの溝の名前の由来にもなっています。我が国で一番古い歴史書に書かれ、現在まで使われ続けている溝は全面でも珍しく貴重な遺跡といえます。
これより下流には、当時とあまり変わっていない所がいくつかあり、はるか古代の大がかりな工事を想像できるのではないでしょうか。」
那珂川町教育委員会 |