重要文化財
善導寺の大門
「善導寺は承元2年(1208)、筑後国在国司、押領使(内乱の鎮圧・盗賊の逮捕にあたる)であった草野氏の援助を受けて聖光上人(鎮西上人)が開山したと伝えられている浄土宗の寺院です。
江戸時代にも藩主有馬氏の保護のもと、伽藍の整備に努め、九州の浄土宗の本山として栄えました。広い境内には本堂、庫裏、三祖堂などの諸堂が立ち並んでいます。
大門は、一般的には惣門といいますが、その厳重な板扉や大きな「終南山」の額等大門と呼ぶにふさわしい外観を持っています。屋根は切妻造の本瓦葺、柱は断面円形の本柱に、前後2本づつ計4本の控柱がみられ、これを脚とみて四脚門と呼ばれています。門には両脇に各2間の袖塀がついています。
寺の記録によると、建立の年代は慶安4年(1651)とあり、当境内では最古の建物と考えられます。」
久留米市教育委員会 |