山野の石像群 県指定有形民俗文化財
「文永八(1271)年に、神宮寺座主妙道が奉納したと伝えられるこの石像群は、人々に『五百羅漢』と呼ばれ、人々の手厚い保護により今日まで保存されています。石像は子守り姿や荷を背負う姿など様々な姿をしており また、泣いたり、笑ったりと表情も実に豊かで、見る人の心を和ませてくれます。『福岡県地理全誌』には、この地は、宇佐神領であったので、豊前の五百羅漢にならって作られたのではないかと記されています。
石像群の背後には、『筑前国続風土記』や『太宰管内志』に記されている伊勢、高野と呼ばれる二つの穴があり、石像が納められています。現在この穴は崩れ落ちて原形を留めていません。
これからの石像群は、秋分の日に若八幡神社に奉納される県指定無形民俗文化財『山野の楽』とともに豊前地方の文化の影響がうかがわれます。」
嘉麻市教育委員会
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