宝珠山炭坑
「18世紀末江戸時代寛政年間以来、村民が燃料としていた宝珠山の石炭は、明治になると産業化され、明治45(1912)年には、石炭王・伊藤伝右エ門による買収で伊藤合名会社宝珠山炭鉱となり、本格的な開発が始まり、大正5(1916)年、ここ大字福井川曲地区に延長730mの第一坑が開坑されました。周囲には、三抗、撰炭機、事務所、鉱員・職員住宅、診療所、浴場などの施設が点在し、昭和26(1951)年4月には1866トン、宝珠山炭坑の31%を出炭しました。
正負両面を宝珠山に与え、日本近代化の一翼を担った日本炭業宝珠山鉱業所は、エネルギー革命により、昭和38(1963)年、完全閉山しました。」 |